仮面ライダー555 パラダイスリゲインド 感想2 20年越しであることに意義を感じる変化

 

そんな仮面ライダー555

怪人となってしまった人々と人間との複雑な関係、戦いと共存を描いた

ドラマであり

妙に湿度の高い暗くてじめじめしたような常に雨が降ったような作品であった。

 

それから20年後、

この作品はまさしく仮面ライダー555の最終回のその後にふさわしい作品だった。

仮面ライダー555のテーマのひとつである夢がテーマなのだが

その夢の続き=物語の続きををしっかりみせてくれた。

物語の続きがいつまでも幸せに暮らしましたとさみたいな感じにになってないのも

面白い。決して順風満帆とはいかない、世知づらい世の中の現実は

人間もオルフェノクも同じ

乾巧の、その後の日常の変化と戦いが描かれました。

オルフェノクにも寿命みたいなのがあるんだなというみんなとの別れ

孤立していくさまは世知づらくもあり乾巧のテーマとともに哀愁ただよう。

そういえば乾巧って人間臭いやつだったなと思い、ある意味等身大のヒーロー

かもしれません。

周りの面々にも変化はありました

園田真理は、まさかオルフェノクになるなんて想像つきませんでした。

一回自殺を図るのも本編ではやっていたがテレビでは放送できない

レベルでシュール。

さらにびっくりしたのが乾巧と園田真理がオルフェノク状態のまま

情事にふける場面である。

いろいろ思うところはあるが、違和感なく受け入れることができました。

 

海道尚也はラーメン屋を開いていて、あいかわらずの今作の癒しキャラで

安心しました。

 

そしてもっとも頭おかしかったのが

新キャラの仮面ライダーミューズ

を操る胡桃玲奈というキャラクター

流行りの地雷系みたいな可愛い見た目でありながら

冷酷なオルフェノク絶対殺すマンであり、

彼女変身しているところをみられるのが恥ずかしいという性格で

ギャップ萌えを狙いたかったのかな。

井上敏樹こーゆうキャラすきよな

 

 

どう絡んでいくのかと期待させつつあっという間にグロイ殺され方をしたし

 

乾巧が

最新型のファイズに変身から旧型のファイズに変身して

ジャスティファイズがながれるクライマックスは鳥肌物。

 

なぜ旧型が新型に勝てる。

こまけえことがきにするなという力業見事。

 

なんで北崎と草加が生きているのかも本編で語られ納得の理由でした。

 

最後の草加に社長の座をゆだねるスマートブレインの謎行動

もはやスマートブレインに核の雨を降らせたほうがいい。

 

 

最後啓太郎の甥である条太郎以外全員オルフェノクというとんでもないお茶の間

の構図をみせられてぶったまげました・

 

アマゾンズにはこれを目指してほしかったな。

ある意味アマゾンズが目指すべきだった一つの形をみせられた感じ。

 

これをみた当時のちびっこたちはもう20代かそれ以上の立派な社会人となっている方が

多いと思いますが、ファンと歩んだ作品としては非常によかった。

 

ファンだけではなく作品内の人物も理不尽な社会にもまれながら

悩み、抗い、それでも前へ進んでいく感じは多くのファンを勇気づけるのでは

なかろうか

 

仮面ライダー555よ、ファンのそばにいてくれてありがとう。

完璧な続編としての答えを導き出してくれた制作陣に拍手

 

20年越しであることに意義を感じる続編であった。